バニラの価格が高騰し　「バニラバブル」で産地は高収入

価格が急騰。需給状況は甘くないようです。

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「バニラ」というと、皆さん何を思い浮かべますか？バニラアイスやシュークリームでしょうか。シュークリームの中に見える黒いつぶつぶが「バニラビーンズ」。
もともとはメキシコ原産の植物の実で、これを乾燥・発酵させることで、あの独特の甘い香りが生まれます。

そのバニラビーンズの輸入価格がここ数年、高騰しています。２０１８年１〜９月の輸入価格は、５年前に比べ１０倍以上にはね上がり、
高止まりが続いています。バニラに迫る危機を追ってみましょう。

クリスマス控える洋菓子店　高騰に苦心

【報告：経済部　新井俊毅記者】
バニラの高騰の影響をまともに受けているのが、洋菓子店です。千葉県にある「ル・パティシェ　ヨコヤマ」の看板商品は、シュークリーム。
風味を良くするために、これまでバニラビーンズをふんだんに使ってきました。

しかし価格高騰を受けて、やむをえず割安な加工品のバニラエッセンスなどを混ぜて使うようになったといいます。
この店を営む横山知之さんは「今は企業努力で何とかギリギリ抑えている状態」と話しています。

産地に“バニラバブル”　急増する新興国需要

バニラビーンズの最大の産地は、アフリカ南東部の島マダガスカルです。
この島で価格高騰による異変が起きているといいます。

マダガスカルからバニラビーンズを輸入している東京都内の会社「ミコヤ香商」に話を聞きに行きました。高騰の原因は、
中国など新興国でバニラ需要が急増しているうえに、ハリケーンなど天候不順も重なったためだといいます。

その結果起きたのが“バニラバブル”。島国には投機マネーも流入しています。
トラックの代わりに小型飛行機で運ぶ業者まで現れました。強盗対策の意味もあるそうです。

ミコヤ香商の水野年純社長は、現地の様子について「“バニラ御殿”がたくさん建っていて、
高級車も２０００万円するものがたくさん走っていて、やはり異常だと思う」と話しています。

(続きはソース)

https://www.nhk.or.jp/ohayou/biz/20181119/index.html

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